蔡倫の似顔絵

蔡倫のイラスト

蔡倫

さいりん、Cai Lun(50?-121?)
中国後漢代の宦官

桂陽(湖南省)出身。明帝の末に宦官として登用され、和帝の代で尚方令となり、宮廷内の器物製造を管轄する。やがて従来の麻紙よりも良質な樹皮紙の製造を追求し、105年に木くず、麻くず、ボロ切れ、漁網などからなる紙(蔡侯紙)を開発。これを和帝に献上して信任を獲得、国政にも関与するようになる。しかし安帝の代になると、かつて摂政鄧太后の命を受けて安帝の祖母である宋貴人の失脚に関わった事を取り沙汰され、服毒自殺した。

関連人物

  • 明帝(第2代皇帝):主君。蔡倫が宦官として登用された。
  • 章帝(第3代皇帝):主君。蔡倫が小黄門として仕えた。
  • 宋貴人(章帝の皇后):蔡倫の讒言で自殺に追い込まれた。
  • 和帝(第4代皇帝):主君。蔡倫を篤く信任した。
  • 鄧太后(和帝の皇后):蔡倫に命じて宋貴人を失脚させた。のち安帝の摂政。
  • 殤帝(第5代皇帝):主君。夭折(中国歴代最年少の皇帝)。
  • 安帝(第6代皇帝):主君。太后没後に親政を始め、鄧一族と一派の蔡倫を粛清。
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