安徳天皇の似顔絵

安徳天皇のイラスト

安徳天皇 / 言仁親王

あんとくてんのう / ときひとしんのう
(1178-1185)
第81代天皇

高倉天皇の第一皇子。母は平徳子(建礼門院)。外祖父平清盛の主導のもと、生後一月で立太子。のち父帝の譲位を受けて3歳で践祚・即位した。1183年、源義仲の入京の際、平宗盛ら平家一門に擁立されて三種の神器と共に都落ちする。大宰府を経て讃岐屋島と動座し、長門壇ノ浦にて平家の滅亡が決定的となると、祖母二位尼に抱かれて奔流に身を投じた。8歳(満6歳)での崩御は歴代最年少であり、悲劇の幼帝として多くの伝説が生まれた。

尼御前、朕を何処へ連れてゆくのか。

「平家物語」
巻第十一『先帝身投』

関連人物

  • 高倉天皇(第80代天皇):父帝。21歳の若さで病没。
  • 建礼門院(高倉天皇中宮):生母。戦後も生き、安徳と一門の菩提を弔った。
  • 後白河法皇(第77代天皇):祖父。安徳の都落ちを受け、後鳥羽を即位させた。
  • 後鳥羽天皇(第82代天皇):異母弟。安徳の代替として神器のないまま即位。
  • 平清盛(平氏の棟梁):外祖父。外戚として安徳を擁立し、後白河院政を否定。
  • 平時子(清盛の継室):外祖母。壇ノ浦にて安徳と神器を道連れに入水。
  • 平宗盛(平氏の総大将):外伯父。安徳を擁して京を脱出。
  • 平知盛(平氏の大将):外伯父。壇ノ浦で安徳と一門の最期を見届け、自らも入水。
  • 平重衡(平氏の武将):外叔父。蔵人頭として安徳を支えた。

参考資料

  • 安徳天皇御影(泉涌寺蔵)
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