北条貞時の似顔絵

北条貞時のイラスト

北条貞時

ほうじょうさだとき
(1272-1311)
鎌倉幕府第9代執権
北条得宗家第8代当主

北条時宗の嫡男。父の死により14歳で執権に就任。得宗家執事平頼綱の讒言で有力御家人の安達泰盛を滅ぼし(霜月騒動)、頼綱の専権の中で成長する。やがて頼綱も誅殺して実権を取り戻し(平禅門の乱)、得宗専制を強化。御家人救済策として徳政令を発する一方、越訴を禁止する統制策も図った。出家後なおも実権を保持するが、嘉元の乱で北条氏庶家の勢力削減に失敗。次第に酒に溺れて政務を放棄し、得宗権力は形骸化。幕府は迷走を始めた。

関連人物

  • 北条時宗(第8代執権):父。元寇後の問題を抱えたまま早世。
  • 北条師時(第10代執権):従弟。貞時の出家により高時までの中継ぎを担当。
  • 北条高時(第14代執権):嫡男。最後の得宗。
  • 惟康親王(第7代将軍):主君。名目上の権威であり、成人後に更迭された。
  • 久明親王(第8代将軍):主君。惟康に代わって就任。成人後に更迭された。
  • 安達泰盛(有力御家人):外戚。御家人勢力の筆頭として貞時を補佐。
  • 北条顕時(北条氏一門):泰盛の娘婿。霜月騒動で謹慎後、貞時の信任を得て復権。
  • 平頼綱(内管領):乳母夫。泰盛派を滅ぼし、幕政を監察する専制政治を行った。
  • 北条宗方(内管領):従弟。連署北条時村を討ったとして誅殺された。
  • 長崎円喜(内管領):貞時臨終の際、幼い高時の後見を安達時顕と共に託された。
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