ジャン・オノレ・フラゴナール
Jean Honoré Fragonard(1732-1806)
フランス・ロココ様式の画家
南フランス出身。家族とパリへ移住し、シャルダンやブーシェに師事。20歳でローマ賞を得てイタリアへ留学、バロック絵画やオランダ絵画の影響を受ける。帰国後の1765年、歴史画「コレシュスとカリロエ」で絶賛されるが、アカデミーやサロンからは距離を置き、自由な立場で私的な顧客との注文制作を手掛ける。恋愛の情景など甘美で官能的な主題による風俗画で好評を博すも、革命後の急激な社会情勢の変化に伴って人気を失い、晩年は不遇だった。
関連人物
- シャルダン(画家):師。
- ブーシェ(画家):師。
- ヴァン・ロー(画家):師。
- ロベール(風景画家):交流。
- ティエポロ(画家):ローマ滞在時に影響を受けた。
- ルーベンス(画家):ローマ滞在時に影響を受けた。
- レンブラント(画家):ローマ滞在時に影響を受けた。
- ロイスダール(風景画家):ローマ滞在時に影響を受けた。
- ディドロ(美術評論家):フラゴナールの貴族趣味的な作風を批判した。
- モリゾ(印象派の画家):子孫。
参考リンク
- フラゴナールの作品と解説(サルヴァスタイル美術館)
(2011/10/10 改作)