ガイウス・ユリウス・カエサル
Gaius Julius Caesar(前100-前44)
古代ローマの政治家・将軍
共和政ローマ終身独裁官
パトリキ系の名門出身。閥族派のスッラの死後、民衆派として政界入りし、財務官・大神官などを歴任。前60年に執政官となり、ポンペイウス、クラッススと第1回三頭政治を結成する。ガリア戦争を通じて軍事独裁を強め、元老院保守派との内乱に突入。戦後、終身独裁官として権力を一元化し、政治改革を進めたが、ブルートゥスら共和主義者達によって暗殺された。文人としても優れ、著作に「ガリア戦記」「内乱記」がある。
関連人物
- マリウス(民衆派指導者):叔母の夫。
- スッラ(閥族派指導者):民衆派の粛清を進め、若きカエサルを追及。
- クラッスス(政治家):三頭政治の結成後、パルティア遠征で敗死。
- ポンペイウス(軍人):三頭政治の崩壊後、元老院と結んで関係が悪化。
- ウェルキンゲトリクス(ガリア首長):ガリアの部族を糾合し、ローマ軍と交戦。
- クレオパトラ(ファラオ):カエサルの支援でエジプトを統一。
- キケロ(政治家):カエサルと対立したポンペイウスを支持。
- 小カトー(政治家):政敵。共和政護持を貫き、内戦での敗北を受けて自刃。
- ブルートゥス(政治家):カエサルに重用されたが、共和政護持のため暗殺を実行。
- オクタウィアヌス(政治家):養子で後継者。