建礼門院の似顔絵

建礼門院徳子のイラスト

平徳子 / 建礼門院

たいらのとくこ / けんれいもんいん
(1155-1214)
平安時代末期の女院
高倉天皇の中宮

平清盛の次女。母は平時子。父清盛の権勢拡大と後宮政策の一環として、1171年に高倉天皇に入内。のち言仁親王を生み、即位(安徳天皇)に伴い国母となった。83年、源義仲の入京により安徳を擁して西国へ逃れ、長門壇ノ浦での一門滅亡時に入水するが救助される。帰京後は出家して尼となり、大原寂光院にて安徳と一門の菩提を弔いながら余生を過ごした。「平家物語」灌頂巻はその後半生を描き、極楽往生をもって物語の終幕としている。

やがて寂光院の鐘が鳴り、夕陽が西に傾くと、後白河法皇は名残惜しく思し召しながら涙を堪えて還御なさった。建礼門院はいつしか昔を思い出し、堪えきれない涙を袖の柵では止められないほどに、法皇の後姿を遥か遠くまで見送ってから、御本尊に向かい「先帝(安徳)の御霊、一門の亡魂が正しい悟りを開き、すみやかに菩提を得られますように」と祈ったのであった。

「平家物語」
灌頂巻『往生』

関連人物

  • 平清盛(平氏の棟梁):父。
  • 平時子(清盛の継室):母。清盛亡き後の一門の長。壇ノ浦で安徳を抱き入水。
  • 後白河法皇(第77代天皇):義父。平家滅亡後に密かに大原を訪問したという。
  • 高倉天皇(第80代天皇):主上。21歳の若さで病没。
  • 安徳天皇(第81代天皇):皇子。壇ノ浦で二位尼時子に抱かれ入水。
  • 平重盛(平氏の棟梁):異母兄で猶父。
  • 平宗盛(平氏の総大将):実兄。壇ノ浦で共に生き長らえたが、処刑された。
  • 平知盛(平氏の大将):実兄。壇ノ浦で入水。
  • 平重衡(平氏の武将):実弟。中宮亮・蔵人頭として徳子や安徳を支えた。
  • 建礼門院右京大夫(歌人):中宮徳子に女房として仕えた。
  • 源頼朝(源氏の棟梁):出家した徳子に宗盛の遺領を与えた。

参考資料

  • 建礼門院徳子法尼尊像(長楽寺蔵)