幸田露伴の似顔絵

幸田露伴のイラスト

幸田露伴

こうだろはん(1867-1947)
明治時代~昭和初期の小説家

江戸下谷出身。電信修技学校卒業後、北海道余市の電信局に赴任。のち文学を志して帰京、1889年発表の「露団々」でデビューする。次いで「風流仏」「五重塔」で理想主義の作家として文名を高め、写実主義の尾崎紅葉と並んで紅露時代と称された。日露戦争後は文壇の自然主義とは一線を画し、活動の主軸を史伝や随筆、考証に移す。老荘・儒仏などの東洋哲学、古典文学への幅広い教養を活かし、「運命」「連環記」「芭蕉七部集」などを残した。

関連人物

  • 郡司成忠(海軍軍人・探検家):兄。千島探検・開拓で活躍。
  • 幸田延(音楽家):長妹。ピアニストとして活躍。
  • 安藤幸(音楽家):次妹。ヴァイオリニストとして活躍。
  • 坪内逍遥(小説家):露伴の文学転向に影響を与えた。
  • 尾崎紅葉(小説家):府中学の同級生。後に紅露時代と並び称された。
  • 淡島寒月(文学者):井原西鶴を再評価し、露伴や紅葉へ紹介した。
  • 井原西鶴(浮世草子作者):露伴が影響を受けた。
  • 建文帝(明朝第2代皇帝):「運命」の題材。
  • 松尾芭蕉(俳人):露伴が評釈を残した。
  • 幸田文(小説家):次女。
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