レオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホ
Leopold von Sacher-Masoch(1836-1895)
オーストリアの小説家
レンベルク(ウクライナ領リヴィウ)出身。グラーツ大学で法学と歴史学を学び、卒業後に教職を経て執筆活動を開始。汎スラヴ主義の影響を受け、故郷ガリツィアの文化や伝承に取材した小説を多く手掛ける。1869年から連作小説集「カインの遺産」を構想。代表作「毛皮を着たヴィーナス」で、愛人との奴隷契約、第三者による寝取られなどの性倒錯を描いた。私生活でも同様の行為をしたとされ、被虐趣味的な性的嗜好「マゾヒズム」の語源となった。