前田利家
まえだとしいえ(1538-1599)
安土桃山時代の武将・大名
加賀藩祖
尾張国出身。織田信長の小姓として仕え、「槍の又左」の異名で武勇を誇った。のち柴田勝家の与力として北陸方面を担当し、能登一国23万石を拝領。信長の没後、賤ヶ岳の戦いでは勝家から羽柴秀吉方に転じ、加増されて居城を金沢へ移し、加賀百万石の礎を築く。その後も秀吉の覇業を支え続け、五大老に列して豊臣秀頼の後見役となった。秀吉の没後は武断派・文治派間の調停役となり、台頭する徳川家康の牽制に努めるが、ほどなく病に倒れた。
関連人物
- 織田信長(尾張の大名):主。利家が小姓として仕えた。
- 柴田勝家(織田家家臣):利家が与力として仕えた。のち賤ヶ岳で戦線離脱。
- 佐々成政(織田家家臣):共に勝家の与力として従事。のち末森城で交戦。
- 豊臣秀吉(尾張の大名):旧友で主。利家の娘豪姫を養女とした。
- 豊臣秀頼(豊臣家当主):秀吉の依頼で利家が後見役を務めた。
- 宇喜多秀家(備前の大名):利家の娘(秀吉の養女)豪姫を娶った。
- 上杉景勝(越後の大名):小田原征伐で利家と共に北方を攻略。
- 真田昌幸(信濃の大名):小田原征伐で利家と共に北方を攻略。
- 徳川家康(三河の大名):利家と共に五大老に列し、勢力を拡大。
- 前田利長(加賀の大名):嫡男。初代加賀藩主。
参考資料
- 前田利長像(尾山神社蔵)