大久保利通の似顔絵

大久保利通のイラスト

大久保利通 / 大久保一蔵

おおくぼとしみち / おおくぼいちぞう
(1830-1878)
幕末の薩摩藩士、明治時代の政治家
初代内務卿

薩摩藩出身。国父島津久光の信任を得て西郷隆盛らと公武合体運動を進め、のち武力倒幕へ転じて王政復古を実現させた。明治新政府で参議となり、木戸孝允らと版籍奉還・廃藩置県などを断行。岩倉使節団副使として外遊後、内治優先の立場から西郷らの征韓論を退け、内務省を設置して官僚主導型の政治基盤を築く。一方で相次ぐ士族反乱に対して鎮圧を指揮、1877年の西南戦争で西郷を失った翌年、東京紀尾井坂で不平士族らにより暗殺された。

おおよそ国の強弱は人民の貧富により、人民の貧富は物産の多寡に係わる。而して物産の多寡は人民の工業を勉励すると否ざるとに胚胎すといえども、その源頭を尋るに未だかつて政府政官の誘導奨励の力に依らざるなし。
…人民殷富充足すれば国随って富強なるは必然の勢いにして、…果たしてかくの如くなれば、諸強国と輿を並べて馳するまた難きにあらず。

「大久保利通文書」
殖産興業に関する建白(1874年)

関連人物

  • 島津久光(薩摩藩重鎮):大久保を側近として重用し、公武合体路線を志向。
  • 小松帯刀(薩摩藩家老):大久保と共に藩政改革に取り組んだ。
  • 西郷隆盛(薩摩藩士):旧友。征韓論争で袂を分かち、西南戦争で自刃。
  • 木戸孝允(新政府参議):大久保の政治路線としばしば対立した。
  • 岩倉具視(新政府首脳):外務卿・特命全権大使として欧米を歴訪。
  • 板垣退助(新政府参与):征韓論争で西郷と共に下野し、自由民権運動を推進。
  • 江藤新平(新政府参議):政敵。佐賀の乱を起こして逮捕・処刑された。
  • 伊藤博文(初代首相):大久保の片腕となって政府首脳を継承。
  • ビスマルク(ドイツ帝国宰相):外遊中の大久保が影響を受けた。
  • 牧野伸顕(政治家):次男。

(2017/08/12 改作)