三条実美の似顔絵

三条実美,三條實美のイラスト

三条実美

さんじょうさねとみ(1837-1891)
幕末の公卿、明治前期の政治家
太政官太政大臣

清華家三条実万の四男。父と同じく尊攘急進派として活動、岩倉具視ら公武合体派の公卿を弾劾し、長州藩とも関係を深めた。1863年、公武合体派による八月十八日の政変で京を追われ、長州へ逃れる(七卿落ち)。王政復古後の新政府で復帰し、右大臣・太政大臣などを歴任。政府内の調停役として重きをなすが、1873年の征韓論争では、征韓派と反対派の板挟みとなり収拾に窮する。内閣制度発足に伴い新設の内大臣へ転じ、政治の第一線から退いた。

関連人物

  • 孝明天皇(第121代天皇):三条らが攘夷祈願のために大和行幸を計画。
  • 明治天皇(第122代天皇):三条が太政大臣・内大臣として輔弼に当たった。
  • 徳川家茂(第14代将軍):三条らが勅使として江戸へ下り、攘夷を督促した。
  • 姉小路公知(公卿):共に攘夷派として活動するが、暗殺された。
  • 久坂玄瑞(長州藩士):尊攘派として提携。
  • 真木保臣(久留米藩士):尊攘派として提携。
  • 朝彦親王(皇族):公武合体派として「八月十八日の政変」を主導。
  • 岩倉具視(公卿):公武合体派の旧敵。のち新政府では三条の補佐に当たった。
  • 伊藤博文(初代首相):内閣制度の発足で、三条は内大臣へ転じた。
  • 黒田清隆(第2代首相):首相辞任に際し、三条が首相と内大臣を兼任した。
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