土御門通親の似顔絵

土御門通親,源通親,久我通親のイラスト

土御門通親 / 源通親

つちみかどみちちか / みなもとのみちちか(1149-1202)
平安末期~鎌倉初期の公卿・歌人

村上源氏雅通の長男。平家全盛期に平清盛の姪を妻として政界に進出、高倉天皇の近臣を経て後白河院政に参入する。法皇の崩御後、その寵妃丹後局と結んで親幕派の関白九条兼実らを失脚させ、鎌倉幕府に対抗。また自らの養女と後鳥羽上皇の間に生まれた皇子を即位させ(土御門天皇)、内大臣として朝廷内で権勢を振るう。しかし上皇の成長に伴って勢力を抑えられ、ほどなく病に倒れた。歌才に優れたほか、日記「高倉院厳島御幸記」などを残した。

関連人物

  • 後白河法皇(第77代天皇):治天の君。
  • 高階栄子(後白河の寵妃):丹後局。通親と結託して院政の実力者となった。
  • 高倉天皇(第80代天皇):主君。通親が側近として仕え、行幸や崩御時の様子を記録。
  • 後鳥羽天皇(第82代天皇):主君。通親の養女を妃とした。
  • 土御門天皇(第83代天皇):外孫。
  • 九条兼実(公卿):政敵。親鎌倉派として朝政を主導するが、次第に孤立化して失脚。
  • 藤原定家(歌人):九条家の家司。通親とは政治的に対立。
  • 源頼朝(鎌倉幕府将軍):通親や丹後局と接近して長女の入内工作を図るが失敗。
  • 証空(浄土宗の僧):養子。法然の高弟として西山派を開いた。
  • 道元(曹洞宗高祖):子または孫とされる。

参考資料

  • 「天子摂関御影」より(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)

参考リンク

(2012/07/03 改作)

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