ウィリアム・ジェームズ
William James(1842-1910)
アメリカの心理学者・哲学者
ニューヨーク出身。ハーバード大学理学部を卒業後、同校で生理学・解剖学や心理学を講じる。1875年に米国初の心理学研究所を設立。著書「心理学原理」で、人間の意識を動的なイメージや観念が流れるように連なったもの(意識の流れ)と考察した。のち心理学と並行して哲学の研究も始め、1907年刊行の「プラグマティズム」で、パースが創始したプラグマティズムを独自の観点から紹介し、価値や真理の基準を具体的行為の実用的な効果に求めた。
関連人物
- ヘンリー・ジェームズ(小説家):実弟。
- ヴント(心理学者):実験心理学の創始者。
- パース(論理学者):プラグマティズムの提唱者。
- デューイ(哲学者):プラグマティズムを大成させ、道具主義の立場を確立。
- ベルクソン(哲学者):交流。
- ミュンスターバーグ(心理学者):交流。
- ウィトゲンシュタイン(哲学者):ジェームズの影響を受けた。
- 西田幾多郎(哲学者):ジェームズの純粋経験論の影響を受けた。