山県有朋の似顔絵

山県有朋,山縣有朋のイラスト

山県有朋 / 山県狂介

やまがたありとも / やまがたきょうすけ
(1838-1922)
幕末の長州藩士、明治~大正時代の政治家・陸軍軍人
第3・9代内閣総理大臣

長州藩出身。松下村塾に学び、高杉晋作の奇兵隊で頭角を現して戊辰戦争に従軍。維新後は軍制改革を行い徴兵制を導入、西南戦争では征討軍の参謀を務めた。第1次伊藤内閣、黒田内閣で内相を歴任し、文官試験制度の施行や地方自治の整備に当たる。1889年に首相となり、軍備拡張を進めたほか教育勅語を発布、第2次内閣では軍部大臣現役武官制を設け、政党の影響力を抑制。辞任後も長州閥の元老として、陸軍・政官界に絶大な影響力を保った。

蓋し国家独立自衛の道に二途あり。第一に主権線を守禦すること、第二には利益線を保護することである。その主権線とは国の境域をいい、利益線とはその主権線の安危に密着の関係ある区域を申したのである。およそ国として主権線、および利益線を保たぬ国はござりませぬ。方今、列国の間に介立して一国の独立を維持するには、独り主権線を守禦するのみにては、決して十分とは申されませぬ。必ずまた利益線(朝鮮半島)を保護致さなくてはならぬことと存じます。

明治23年(1890)12月6日
第1回帝国議会・施政方針演説

関連人物

  • 吉田松陰(思想家):師。山県は松陰の影響を受け「狂」を名乗った。
  • 高杉晋作(長州藩士):同志。奇兵隊創設者。
  • 伊藤博文(初代首相):郷友。政治的には連携と対立を繰り返した。
  • 黒田清隆(第2代首相):山県が内相に再任。戊辰戦争時は共に北越戦線を指揮。
  • 明治天皇(第122代天皇):軍人勅諭・教育勅語を下賜した。
  • 木戸孝允(新政府首脳):長州閥の第一人者で、山県の庇護者。
  • 西郷隆盛(陸軍大将):山県が敬愛。西南戦争では自決を勧める手紙を託した。
  • 桂太郎(陸軍軍人):山県系の長州閥。後に首相となった。
  • 寺内正毅(陸軍軍人):山県系の長州閥。後に首相となった。
  • 清浦奎吾(内務官僚):山県系の官僚閥。後に首相となった。

(2017/12/01 改作)