山岡鉄舟
やまおかてっしゅう(1836-1888)
幕末の剣客・幕臣、明治前期の政治家
江戸出身。本姓は小野。講武所で千葉周作らに剣術、山岡静山に槍術を学ぶ。のち山岡家を継いで講武所の剣術世話役となり、清河八郎らと共に浪士組の取締役を務めた。戊辰戦争の際、勝海舟の使者として駿府へ赴き西郷隆盛と面会、江戸無血開城への道を開く。維新後は静岡藩権大参事、茨城県参事などを経て明治天皇の侍従に就任。剣術の達人として一刀正伝無刀流を立てたほか、書や禅にも優れ、勝・高橋泥舟と共に「幕末の三舟」と称される。