バールーフ・デ・スピノザ
Baruch de Spinoza
(1632-1677)
オランダの哲学者・神学者
アムステルダム出身。ユダヤ教の学校でヘブライ語と聖典を学ぶが、デカルト哲学の影響で教義に批判的となり、23歳で教団から破門される。以後、各地を転々としながら研究に専念。1675年完成の主著「エチカ」で、思惟と延長は、唯一の実体である神(=自然)の二つの属性で、全ての事物は神の様態に他ならないとする一元的汎神論を主張。人間は事物を神との必然的な関係において直観する時、「神への知的愛」に達して至福が得られるとした。
関連人物
- マイモニデス(ユダヤ哲学者):スピノザが影響を受けた。
- デカルト(哲学者):スピノザが影響を受けた。
- ダ・コスタ(ユダヤ人思想家):聖書批判と自然的思考でスピノザを先駆。
- ライプニッツ(哲学者):交流。
- デ・ウィット(政治家):交流。
- M.メンデルスゾーン(哲学者):汎神論の解釈を巡って論争。
- ヤコービ(哲学者):汎神論の解釈を巡って論争。
- フィヒテ(哲学者):スピノザの影響を受けた。
- ヘーゲル(哲学者):スピノザの影響を受けた。
- シェリング(哲学者):スピノザの影響を受けた。
- ネグリ(哲学者):スピノザの研究者。
参考資料
- 作者不明:スピノザの肖像(ヘルツォーク・アウグスト図書館蔵)
(2017/08/11 改作)