フランシス・ベーコン
Francis Bacon(1561-1626)
イギリスの哲学者・政治家
ロンドン出身。ケンブリッジ大学とグレイ法曹院に学び、フランス留学後に下院議員として活躍する。のちジェームズ1世の下で大法官、国璽尚書を務めるが、1621年に汚職の疑いで失脚。晩年は失意の中で研究と執筆に専念した。学問の大刷新という壮大な構想を掲げ、主著「ノヴム・オルガヌム」でスコラ哲学に用いられた演繹法を批判し、実験と観察に基づく帰納法を提言。他に「学問の進歩」「ニュー・アトランティス」などを著した。
人間の知識と力は一致する。なぜなら、原因を知らなければ、結果を生み出すことも出来ないからだ。自然を支配するためには、自然に仕えなければならない。思索における原因は、作業における規則に対応する。
「ノヴム・オルガヌム」