チンギス・ハン / テムジン
Chinggis Khan(1162?-1227)
モンゴル帝国初代皇帝
モンゴル部族の出身。父の毒殺や一族の離反など、苦難の中で成長。やがて勢力を伸ばして諸部族を統合、1206年のクリルタイで大ハーンに即位してモンゴル帝国を形成した。氏族的共同体を解体し、軍事組織に基づく遊牧領民集団を編成して征服事業を開始。西夏を服属させて金に侵入、19年以降は征西に出発してホラズム、さらに南ロシアを攻略する。帰還後、ホラズム遠征の参加を拒んだ西夏に対し懲罰遠征に赴くが、その途上で病に倒れた。
関連人物
- イェスゲイ(モンゴル部族長):父。タタール部族に毒殺された。
- オン・ハン(ケレイト部族長):父の盟友としてテムジンを助けるが、後に対立。
- ジャムカ(ジャジラト氏):盟友。後に対立し、滅ぼされた。
- ジュチ(有力王族):長男。バトゥの父。
- チャガタイ(有力王族):次男。チャガタイ・ハン国の祖。
- オゴタイ(第2代皇帝):三男。3代グユクの父。
- トゥルイ(有力王族):四男。4代モンケ、5代フビライ、フラグの父。
- 耶律楚材(金の官僚):金朝征服時にチンギスに見出されて側近となった。
- 丘長春(全真教の道士):チンギスに招かれた。