天武天皇の似顔絵

天武天皇のイラスト

天武天皇 / 大海人皇子

てんむてんのう / おおあまのみこ(?-686)
第40代天皇

舒明天皇と皇極天皇との皇子。天智天皇の同母弟として改新政治を補佐。のち甥の大友皇子が太政大臣となると、政権を離れて吉野へ隠棲する。天智の崩御後に皇位を目指して挙兵し、近江朝廷軍を破って大友を自害へ追い込んだ(壬申の乱)。673年、飛鳥浄御原に即位して鸕野讃良皇女を皇后に立て、専制的な皇親政治を形成。八色の姓で氏姓制度を再編して律令体制を整備し、晩年は史書の編纂事業を進め、後世に「古事記」「日本書紀」として結実した。

紫草の 匂へる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに 我恋ひめやも

ムラサキのように美しいあなた(額田王)を憎く思っていたら、
今は人妻となっているあなたに、これほど恋い焦がれたりするものか。

「万葉集」
巻第一・第21番

関連人物

  • 舒明天皇(第34代天皇):父帝。
  • 皇極天皇(第35代天皇):母帝。
  • 天智天皇(第38代天皇):実兄。額田王との三角関係があったとされる。
  • 大友皇子(天智天皇の皇子):甥。壬申の乱で大海人に敗北し、自害した。
  • 鸕野讃良皇女(天智天皇の皇女):皇后。天武・草壁没後に持統天皇として即位。
  • 額田王(皇族・歌人):妃として寵愛を受け、十市皇女を生んだ。
  • 高市皇子(天武天皇の皇子):壬申の乱に参戦し、勝利に貢献した。
  • 草壁皇子(天武天皇の皇子):壬申の乱後に皇太子となったが、即位せず死去。
  • 大津皇子(天武天皇の皇子):天武没後に謀叛の疑いをかけられ自害。
  • 舎人親王(天武天皇の皇子):「日本書紀」の編纂を主宰。

参考資料

  • 松平定信編:「集古十種」より

参考資料

(2016/09/10 改作)

タイトルとURLをコピーしました