菊池寛
きくちかん(1888-1948)
大正時代~昭和前期の小説家・劇作家
香川県出身。京都帝国大学英文科在学中に同人誌「新思潮」に参加。卒業後は時事新報社に入り、小説「忠直卿行状記」「恩讐の彼方に」などで好評を博す。1920年に長編小説「真珠夫人」を連載、また春秋座上演の「父帰る」が絶賛され、劇作家としても成功。1923年に雑誌「文藝春秋」を創刊して経営にも乗り出し、文藝家協会や芥川賞・直木賞の創設など多方面で活躍。第二次大戦中に翼賛運動に関わったため、戦後に公職追放を受けて失意のうちに没した。
関連人物
- 芥川龍之介(小説家):一高の学友。死後に菊池が芥川賞を創設。
- 久米正雄(小説家):一高の学友。「新思潮」同人。
- 松岡譲(小説家):一高の学友。「新思潮」同人。
- 山本有三(小説家):一高の学友。「新思潮」同人。
- 上田敏(文学者):京都帝大時代の師。
- 直木三十五(小説家):友人。死後に菊池が直木賞を創設。
- 川端康成(小説家):菊池に認められて文壇の道を歩んだ。
- 横光利一(小説家):菊池に認められて文壇の道を歩んだ。
- 松平忠直(第2代福井藩主):「忠直卿行状記」の題材。
- 禅海(曹洞宗の僧):「恩讐の彼方に」の題材。