ヴィルヘルム・レントゲン
Wilhelm Conrad Röntgen(1845-1923)
ドイツの物理学者
レンネップ出身。チューリヒ工科大学で機械工学を学び、クントの助手としてヴュルツブルク大学、ストラスブール大学に勤務。1888年に静電場内を移動する誘電体に生じる磁気効果を見出し、マクスウェルの電磁理論を実証させた。1895年、放電管の研究中に未知の放射線「X線」を発見。強力な透過性による写真撮影を可能にし、学界やジャーナリズムに大反響を呼んだ。1901年にノーベル物理学賞を受賞、その業績は原子核物理学の端緒となった。
関連人物
- クント(物理学者):チューリヒ工科大学の師。
- クラウジウス(物理学者):チューリヒ工科大学の師。
- コールラウシュ(物理学者):レントゲンをヴュルツブルク大学の教職に推薦。
- マクスウェル(物理学者):電磁波の存在を理論的に予想。
- レーナルト(物理学者):陰極線を研究。
- トムソン(物理学者):陰極線の研究中に電子を発見。
- ラウエ(物理学者):X線回折現象を発見し、X線が電磁波である事を実証。
- ベクレル(物理学者):ウランの自然放射能を発見。
(2010/11/01 改作)