グスタフ2世アドルフ
Gustav II Adolf(1594-1632)
ヴァーサ朝第6代スウェーデン国王
カール9世の子。17歳で親政を始め、父王から継いだデンマーク、ロシアとの戦争を講和へ持ち込み、ポーランド戦争に総力を注いでバルト海東岸一帯を征服、1629年に休戦協定を結んだ。さらに新教徒を解放すべくドイツ三十年戦争へ介入、ブライテンフェルトで皇帝軍に圧勝して戦局を変えるが、リュッツェンの戦いで乱戦の中で戦死。司法・行政の整備、軍隊組織の改革、商工業や学芸の振興など、内政と外征に優れた英主として知られる。
関連人物
- グスタフ・ヴァーサ(スウェーデン国王):祖父。ヴァーサ朝の祖。
- カール9世(スウェーデン国王):父王。
- クリスティーナ(スウェーデン女王):王女。学芸を奨励してデカルトらと交流。
- オクセンシェルナ(スウェーデン宰相):重臣。王と協力して政戦両略に活躍。
- クリスチャン4世(デンマーク王):1613年にスウェーデンと講和条約を締結。
- ミハイル・ロマノフ(ロシア君主):1617年にスウェーデンと講和条約を締結。
- ジグムント3世(ポーランド王):従兄。スウェーデン王位を巡って交戦。
- フェルディナント2世(神聖ローマ皇帝):新教徒を弾圧して三十年戦争を招いた。
- ティリー伯(皇帝軍総司令官):ブライテンフェルトの戦いでの敵将。
- ヴァレンシュタイン(皇帝軍総司令官):リュッツェンの戦いでの敵将。