ジャン・カルヴァン
Jean Calvin(1509-1564)
フランスの神学者・宗教改革者
ノワイヨン出身。パリ大学、オルレアン大学、ブールジュ大学で法学を学び、人文主義に触れる。滞在先のジュネーヴで教会改革に関わり、市政や市民生活を福音主義的に改め、独自の教会制度として長老制を創始。厳格な聖書主義に基いて神の絶対的権威を主張し、「神の救済は人間の行いに関係なく予め定められている」とする予定説を唱えた。1536年から59年にかけて刊行した「キリスト教綱要」はプロテスタント神学の集大成として知られる。
関連人物
- アウグスティヌス(神学者):カルヴァンの予定説に影響を与えた。
- フランソワ1世(フランス王):国内のプロテスタントを弾圧した。
- ルター(宗教改革者):宗教改革の創始者。
- ツヴィングリ(宗教改革者):チューリヒで宗教改革を指導。
- ファレル(宗教改革者):カルヴァンにジュネーヴでの宗教改革を要請。
- ノックス(宗教改革者):カルヴァンに学び、スコットランドの宗教改革を指導。
- セルヴェトゥス(神学者):三位一体論に反対し、火刑に処せられた。
- アルミニウス(神学者):予定説を批判し、救済の普遍性を主張。
- ウェーバー(社会学者):「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」著者。
- バルト(神学者):「教会教義学」著者。