金正恩 / 김정은
キム・ジョンウン
(1984-)
北朝鮮の政治家・軍人
朝鮮民主主義人民共和国第3代最高指導者
金正日の三男。スイスの国際学校で教育を受け、帰国後に金日成総合大学で学んだとされる。2010年の朝鮮労働党代表者会で党中央委員・党中央軍事委員会副委員長に選出。翌年に父が死去すると軍最高司令官となり、翌12年に党第一書記、国防委員会第一委員長に就任、党・軍・国家の三権を握る最高指導者となった。側近や幹部を多く粛清する恐怖政治を敷く一方、軍事優先の「先軍政治」を推し進め、その一端である核開発が国際問題となっている。
我が国の核の武力は、アメリカの核の脅威を阻止し対処する能力を持ち、冒険的な戦争を制御する強力な抑止力となります。アメリカは決して我が国に戦争を仕掛けることはできません。アメリカ本土全域が我々の核攻撃の射程圏にあり、核のボタンが私の事務室の机の上に常に置かれていること、これは脅しではなく現実であることをはっきり認識しなければなりません。
アメリカが核を振りかざして他の戦争で躍起になろうと、今や強力な核抑止力を手にした我々に侵略することはありません。北と南が決意すれば、確実に戦争を防ぎ、朝鮮半島の緊張を緩和させることができます。…北南関係は、北と南がそれぞれの責任で解決すべき我々民族内の問題です。したがって、民族の原則に基づいて問題を解決するという立場と視点を持つべきです。…南朝鮮当局は、北南の問題を外国に持ち出したところで何も得るものはなく、むしろ不純な目的を求める外部の勢力に干渉の口実を与え、問題をさらに複雑化させるということを知らなければなりません。
主体107年(2018)年1月1日
新年の挨拶(抜粋)
関連人物
- 金正日(第2代最高指導者):父。
- 張成沢(国防委員会副委員長):叔父。実質的なナンバー2だったが粛清された。
- 金正男(朝鮮労働党員):異母兄。党中枢から離れていたが暗殺された。
- 金永南(最高人民会議常任委員長):党内序列第2位で対外的な国家元首格。
- 朴奉珠(内閣総理):首相。政治局常務委員。
- 黄炳瑞(軍総政治局長):姻戚。政治局常務委員。
- 崔竜海(党書記):姻戚。政治局常務委員。
- アサド(シリア大統領):アメリカと敵対する立場から友好関係を維持。
- トランプ(アメリカ大統領):核ミサイル開発に対して牽制を強化。
- 安倍晋三(日本国首相):ミサイル発射実験や拉致問題が懸案となっている。
- 習近平(中国国家主席):対外的には北朝鮮の体制を擁護しているとされる。
- 朴槿恵(韓国大統領):対北強硬派。金正恩の暗殺を検討したとされる。
- 文在寅(韓国大統領):対北融和派。2018年に南北首脳会談を実現。
(2017/04/14 改作)