中原中也
なかはらちゅうや(1907-1937)
大正時代~昭和初期の詩人
山口県出身。旧姓は柏村。山口中学を落第して京都立命館中学へ転学。高橋新吉の影響でダダイズムに傾倒し、富永太郎との交流を通じてフランス詩へ関心を抱く。上京して東京外国語学校仏語部へ入り、1934年に詩集「山羊の歌」を刊行。修了後も同人誌「四季」「歴程」で詩作を深めたが、結核性髄膜炎により早世した。死後に詩集「在りし日の歌」が出版。象徴的手法で生の倦怠と虚無感を詠い、音律に優れた抒情詩を残す。他にランボーの訳詩も手掛けた。
関連人物
- 高橋新吉(詩人):ダダイスト。初期の中也に影響を与えた。
- 富永太郎(詩人):交友。中也にフランスの象徴詩を紹介。
- ヴェルレーヌ(詩人):中也が影響を受けた。
- ランボー(詩人):中也が影響を受けた。後に翻訳して出版。
- 小林秀雄(評論家):交友。
- 河上徹太郎(評論家):交友。
- 大岡昇平(小説家):交友。
- 諸井三郎(作曲家):交友。中也の詩による歌曲を作曲。
- 草野心平(詩人):詩誌「歴程」同人。