オリヴァー・クロムウェル
Oliver Cromwell(1599-1658)
イギリスの軍人・政治家
イングランド共和国初代護国卿
ハンティンドンのジェントリ出身。ケンブリッジ大学でピューリタニズムの影響を受け、所領を経営しながら治安判事や議員として活動。1642年、議会派と王党派の内戦が勃発すると、議会軍の鉄騎隊を率いて国王軍を破り、国王チャールズ1世の処刑を支持した(清教徒革命)。共和政下ではアイルランドとスコットランドを制圧、53年に終身護国卿となって軍事的独裁を敷く。また航海法の制定を機に起きた英蘭戦争を講和させ、海上交易を有利に導いた。
関連人物
- T.クロムウェル(政治家):祖先。ヘンリー8世の側近。
- フェアファクス(議会派軍人):議会軍総司令官。国王の処刑には反対した。
- プライド(議会派軍人):部下。国王との和解を望む長老派議員を追放。
- アイアトン(独立派軍人):娘婿。対外折衝やアイルランド征服の代理として活躍。
- リルバーン(水平派指導者):議会内一派。共和政下で対立し、弾圧に遭った。
- ミルトン(詩人):秘書。国王処刑に対する各国の非難に対し、その正当性を主張。
- チャールズ1世(イングランド王):財政再建の失敗と議会との対立で革命を誘発。
- チャールズ2世(皇太子):反革命派にスコットランド王として擁立された。
- ルパート(王族):国王軍総司令官。敗戦により大陸へ亡命。
- R.クロムウェル(第2代護国卿):三男。父を継いだが、議会の反発を買って失脚。