ピョートル1世
Pyotr I Alekseevich(1672-1725)
ロマノフ朝第5代ツァーリ
初代ロシア皇帝
アレクセイ大公の子。異母姉による摂政政府を廃して1694年に親政を開始すると、自ら西欧諸国を視察して先進技術を導入、西欧化を図った。また軍事・行政・経済・教会などの内政改革を推進、新都市サンクトペテルブルクを建設する。一方でバルト海への進出を目指し、スウェーデンとの北方戦争を通じて領土を拡大。1721年の終戦後、元老院から「皇帝」の称号を戴いて「ロシア帝国」が成立、東方の大国としての地位を確立した。
関連人物
- アレクセイ(モスクワ大公):父。ツァーリ専制体制を確立。
- ソフィア(摂政):異母姉。中国清朝とのネルチンスク条約で両国の境界を定めた。
- エカチェリーナ1世(ロシア皇妃):後妻。ピョートルの死後に女帝となった。
- エリザヴェータ(ロシア女帝):エカチェリーナとの間の娘。
- アウグスト2世(ポーランド王):対スウェーデン同盟を結んで北方戦争に参戦。
- フレデリク4世(デンマーク王):対スウェーデン同盟を結んで北方戦争に参戦。
- カール12世(スウェーデン王):バルト海の覇権を賭けて北方戦争を指揮。
- アフメト3世(オスマン帝国皇帝):カールの説得で北方戦争に途中参戦。
- マゼーパ(コサック首領):ロシアからの独立を図り、スウェーデンと同盟。
- ベーリング(軍人・探検家):大帝の命でカムチャツカ周辺海域を探検。