孫文
そんぶん(1866-1925)
中国の革命家・政治家
中華民国臨時大総統
広東省出身。香港西医書院卒業後、清朝打倒の革命を志して興中会を組織。のち諸団体を糾合し、日本の東京で中国同盟会を結成、三民主義(民族・民権・民生)を掲げた。辛亥革命を機に帰国して中華民国の臨時大総統となるが、ほどなく袁世凱に地位を譲る。独裁化する袁に抗した第二革命で敗れ、亡命先の日本で中華革命党(のち中国国民党)を結成。ロシア革命に学び中国共産党と提携(第1次国共合作)、国民革命の完遂を目指す途上に北京で病死した。
関連人物
- 宮崎滔天(大陸浪人・革命家):支援者。
- 頭山満(国家主義者):支援者。
- 犬養毅(衆議院議員):支援者。
- 黄興(革命家):同盟会同志。革命運動の軍事指導者。
- 宋教仁(革命家):同盟会同志。革命や新国家の方針を巡って対立。
- 宣統帝(清朝第12代皇帝):辛亥革命で退位するが、その後も復辟を目指した。
- 袁世凱(北洋軍総帥):清朝を見限り、大総統として政権を掌握。
- 蒋介石(国民党右派):側近。孫文死後に中国統一を目指して北伐を開始。
- 汪兆銘(国民党左派):側近。孫文死後に広州で国民政府を樹立。
- 宋慶齢(中華人民共和国副主席):後妻。