アレッサンドロ・ボルタ
Alessandro Volta(1745-1827)
イタリアの物理学者
ミラノ公国出身。ギムナジウムを卒業後、母校の物理学教授となり、のちパヴィア大学の教授に就任。早くから静電気の研究を行い、電気盆を改良・考案する。ガルヴァーニによる「動物電気」の発生機構を検証し、その起電力が接触電位差であると結論付けた。1800年、銅板と亜鉛板を希硫酸溶液に浸して一定の電流を作る「ボルタ電池」を発明。ナポレオンの前で実験を行い、表彰されるなど名声を博した。電圧の基本単位ボルト(V)に名を残す。
関連人物
- ルクレティウス(哲学詩人):著書「事物の本質」でボルタに影響を与えた。
- ノレ(物理学者):手紙を通してボルタに通信指導した。
- ベッカリーア(物理学者):手紙を通してボルタに通信指導した。
- ガルヴァーニ(解剖学者):動物電気を否定され、論争になった。
- カーライル(外科医):ボルタ電池を使って水の電気分解に成功。
- ニコルソン(化学者):カーライルと共に水の電気分解に成功。
- デービー(化学者):ボルタ電池を使ってアルカリ金属の単離に成功。
- アンペール(物理学者):電流の単位アンペア(A)に名を残す。
- オーム(物理学者):電気抵抗の単位オーム(Ω)に名を残す。
- ナポレオン(フランス皇帝):ボルタを賞賛し、勲章と伯爵位を与えた。
(2011/08/17 改作)