カール大帝 / シャルルマーニュ
Karl der Große / Charlemagne
(742-814)
カロリング朝フランク王国第2代国王
西ローマ帝国(カロリング帝国)皇帝
ピピン3世の長男。ランゴバルド王国を滅ぼし、北東のザクセン人を屈服させてゲルマン諸民族を統合。さらに遊牧民のアヴァールやイスラーム教徒も撃退し、西ヨーロッパをほぼ統一。800年に教皇から西ローマ皇帝として戴冠される。集権的支配をするため全国を州に分け、地方の有力豪族を伯に任命し、巡察使に監督させた。またローマ・カトリックに基づく統治を進めて古典古代の学術文化を奨励、「カロリング朝ルネサンス」として隆盛した。
関連人物
- カール・マルテル(フランク王国宮宰):祖父。トゥール・ポワティエ戦で活躍。
- ピピン3世(フランク国王):父王。メロヴィング朝を廃しカロリング朝を創始。
- カールマン1世(フランク国王):弟王。カールと共同統治していたが早世。
- ルートヴィヒ1世(フランク国王):王子。没後、三子により分割統治された。
- デシデリウス(ランゴバルド国王):義父。フランク王国に敗れて捕虜となった。
- ウィドゥキント(ザクセン指導者):フランク王国との交戦の末に降伏。
- オファ(マーシア国王):カールと対等の関係でイングランドを支配した。
- レオ3世(ローマ教皇):カールにローマ皇帝の冠を授けた。
- ミカエル1世(ビザンツ皇帝):812年にカールの皇帝就任を承認。
- アルクィン(人文学者):カールに招かれ、王国の教育・宗教行政を整備。
- アインハルト(宮廷学者):アルクィンの後継。政治顧問として活躍。
作品提供
- 流れで読み解く世界史一問一答(学研教育出版)