チマブーエ / チェンニ・ディ・ペーポ
Cimabue / Cenni di Pepo
(1240?-1302?)
イタリア・ゴシック様式の画家
フィレンツェに生まれ、ピサで死去したとされるが詳細な経歴は不明。その作風は、金地の背景、正面性・左右対称性の強い構成、人物の平面的配置など、ビザンティン様式を深く留めつつ、人物表現などに後のルネサンス美術へ繋がる萌芽もみられる。主要作品にサンタ・クローチェ聖堂の「キリストの磔刑」、サンタ・トリニタ聖堂の「荘厳の聖母」など。若きジョットの画才を見出して弟子にしたという逸話は、今日では伝説色が強いという。
関連人物
- イエス(宗教家):キリスト教の始祖。
- ドゥッチョ(画家):同時期にシエナで活躍した。
- ジョット(画家):弟子とされる。
- ダンテ(詩人):「神曲」でチマブーエを「かつての絵画の覇者」と評した。
- ヴァザーリ(画家):「芸術家列伝」でチマブーエを筆頭に挙げた。
参考資料
- ヴァザーリ:「画家・彫刻家・建築家列伝」より
参考リンク
- チマブーエの作品と解説(サルヴァスタイル美術館)
(2018 /01/16 改作)