ヨハン・クリスティアン・バッハ
Johann Christian Bach
(1735-1782)
ドイツ、イギリスの作曲家
J.S.バッハと後妻との末子。15歳で父を失い、ベルリン在住の異母兄エマヌエルに引き取られて教育を受ける。宮廷オペラに感銘を受け、留学先のイタリアでマルティーニに師事、オペラや宗教音楽で成功を収めた。1762年にイギリスへ渡り王室の音楽家として活躍、そのままロンドンで生涯を終えた。堅固な形式感覚よりもイタリア・オペラ風の明快で優美な楽想を重んじ、華やかなで流暢な作風は少年時代のモーツァルトに強い影響を与えている。
関連人物
- ヨハン・ゼバスティアン(作曲家):父。
- ヴィルヘルム・フリーデマン(作曲家):長兄。
- カール・フィリップ・エマヌエル(作曲家):次兄。
- マルティーニ(音楽理論家):イタリア留学時代の師。
- アーベル(音楽家):友人。共同で定期演奏会を組織。
- ジョージ3世(イギリス王):クリスティアンが王室音楽家として仕えた。
- シャーロット(イギリス王妃):クリスティアンの後援者。
- ゲインズバラ(画家):クリスティアンの肖像画を描いた。
- モーツァルト(作曲家):クリスティアンから影響を受けた。
参考資料
- ゲインズバラ:J.C.バッハの肖像(ナショナル・ポートレート・ギャラリー蔵)
(2017/09/30 改作)