葛飾北斎
かつしかほくさい / Hokusai(1760-1849)
江戸中後期の浮世絵師
江戸本所出身。勝川春章の門に入り、春朗と号して主に役者絵を手掛ける。破門後、狩野派・住吉派・琳派・西洋画などを吸収し、独自の画風を確立。領域は風景画・花鳥画・美人画・春画・戯画など幅広く、錦絵・版本挿絵・肉筆画に優れた作品を残し、印象派を中心とする西洋美術にも大きな影響を与えた。代表作に「冨嶽三十六景」「北斎漫画」など。北斎以外に宗理、画狂人、戴斗、為一、卍などの別号を持ち、生涯に93回も転居するなど奇矯な逸話が多い。
関連人物
- 勝川春章(浮世絵師):師。役者絵の大家として知られた。
- 狩野融川(奥絵師):北斎が学んだとされる。
- 住吉広行(奥絵師):北斎が学んだとされる。
- 三代堤等琳(町絵師):相互に影響し合う交流があったとされる。
- 曲亭馬琴(読本作者):「新編水滸画伝」「椿説弓張月」などで共作。
- 柳亭種彦(戯作者):「近世怪談霜夜星」などで共作。
- 葛飾応為(浮世絵師):三女。離縁後、北斎の元で主に助手として活動。
- 蹄斎北馬(浮世絵師):高弟。200人近い門弟の筆頭とされる。
- 歌川国芳(浮世絵師):北斎の影響を受けた。
- ゴッホ(画家):北斎の影響を受けた一人。