ルイ15世
Louis XV
(1710-1774)
ブルボン朝第4代フランス国王
ルイ14世の曾孫。5歳で即位したため亡王の甥フィリップが摂政となる。のちフルーリー枢機卿が宰相を務め、この間にポーランド継承戦争でロレーヌを獲得。枢機卿の死後に親政を行うが、実態は閣僚任せで、公妾ポンパドゥール夫人らの発言にも左右された。オーストリア継承戦争で戦費がかさみ、七年戦争の大敗によって広大な植民地を失い財政難がが深刻化。免税特権を廃する財政改革ではパリ高等法院と対立し、晩年には国王の権威は失落していた。
関連人物
- ルイ14世(フランス国王):曾祖父。
- フィリップ2世(オルレアン公):摂政。
- フルーリー(枢機卿):宰相。
- スタニスワフ(ポーランド王):岳父。王位継承に敗れロレーヌを与えられた。
- ポンパドゥール夫人(公妾):王の寵愛を受け、宮廷内で権勢を振るった。
- デュ・バリー夫人(公妾):ポンパドゥール夫人の後釜。
- マショー(財務総監):初期の閣僚。免税特権を廃して新税の導入を図った。
- ショワズール(外務卿):晩年の閣僚。経済の自由化政策を図った。
- モプー(大法官):晩年の閣僚。王権に反発する高等法院の廃止を図った。
- ブーシェ(宮廷画家):王やポンパドゥール夫人の庇護を受けた。
- ラモー(作曲家):王室音楽家として数々の歌劇をヴェルサイユで上演。
- ルイ16世(フランス国王):王孫。フランス革命で王権が停止、処刑された。
参考資料
- ラ・トゥール:ルイ15世の肖像(ルーヴル美術館蔵)
(2017/04/04 改作)