武者小路実篤
むしゃのこうじさねあつ(1885-1976)
明治時代~昭和後期の小説家・劇作家
東京麹町出身。東京帝国大学哲学科中退。1910年に学友の志賀直哉らと同人誌「白樺」を創刊。学習院時代から傾倒していたトルストイの思想を受けつつ、自我肯定の雑感や評論を展開。1918年、理想社会の実践として宮崎県に「新しき村」を興す。第二次大戦中は戦争協力の姿勢を示して戦後に公職追放となるが、処分解除後は文壇に戻って執筆を続けた。代表作に「お目出たき人」「友情」「真理先生」など。また美術に関心を持ち、自ら絵筆をとった。