愛新覚羅溥儀
あいしんかくらふぎ(1906-1967)
清朝第12代皇帝
満洲国皇帝
醇親王載灃の長男。3歳で清朝皇帝(宣統帝)に即位するが辛亥革命で退位し、のち紫禁城を追われて天津へ移る。満洲事変後の1932年、日本の関東軍に擁立されて満洲国執政(後に皇帝)に就任。1945年の日本の敗戦と共に満洲国は崩壊し、ソ連へ抑留。東京裁判に出廷し、戦犯として中華人民共和国の撫順収容所へ収監され、再教育を受ける。59年に特赦で釈放されると、一市民として北京植物園に勤務。晩年は中国人民政治協商会議全国委員に選ばれた。
関連人物
- 西太后(咸豊帝の妃):溥儀を皇帝に指名した。
- 醇親王載灃(光緒帝の皇弟):父。摂政王として政権を担当。
- 愛新覚羅溥傑(満洲国軍人):実弟。戦後に日中友好の架け橋として活躍。
- 袁世凱(中華民国大総統):溥儀を退位させ、引き続き紫禁城に優待。
- 張勲(北洋軍閥):廃帝溥儀の復辟を図るが10日余りで挫折。
- 土肥原賢二(関東軍特務機関長):満洲国建国のために溥儀の擁立を工作。
- 鄭孝胥(満洲国国務総理):側近。日満議定書を調印。
- 川島芳子(満蒙独立運動家):同族。清朝再興を期して日本軍に協力。
- 昭和天皇(第124代天皇):日満友好のために訪日した溥儀を歓待。
- 周恩来(中国国務院総理):釈放された溥儀の処遇を取り計らった。