アレクサンドロス3世
Alexander III of Macedon(前356-前323)
アルゲアス朝マケドニア王
フィリッポス2世の子。少年期にアリストテレスに学ぶ。父王の暗殺を受けて20歳で即位すると、前334年から東方遠征を開始、イッソス、ガウガメラの戦いでダレイオス3世を撃破してアケメネス朝ペルシャを滅ぼした。以後も進軍を続け、中央アジア、インド北西部に至る世界帝国を実現。東西文化の融合を図ってヘレニズム文化の基盤を築くが、バビロン帰還後ほどなく熱病で急死。帝国は遺臣達(ディアドコイ)による内乱状態に陥ってしまった。
関連人物
- フィリッポス2世(マケドニア王):父王。ペルシャ遠征決議後、宴席で暗殺された。
- アリストテレス(哲学者):教育係。
- ダレイオス3世(ペルシャ王):マケドニア軍に敗れ、逃走中に暗殺された。
- アレクサンドロス4世(マケドニア王):嫡男。内乱の最中に抹殺された。
- ペルディッカス(マケドニア将軍):大王没後に摂政として暫定政権を指導。
- プトレマイオス1世(マケドニア将軍):ディアドコイの一人としてエジプトに割拠。
- セレウコス1世(マケドニア将軍):ディアドコイの一人としてオリエントを支配。
- アンティゴノス1世(マケドニア将軍):ディアドコイの一人として小アジアを維持。
- リュシマコス(マケドニア将軍):ディアドコイの一人。
- カッサンドロス(重臣アンティパトロスの子):大王没後に遺族を抹殺した。