アレクサンドル・カバネル
Alexandre Cabanel
(1823-1889)
フランス・アカデミズムの画家
モンペリエ出身。エコール・デ・ボザールでピコに学び、22歳でローマ賞を受賞してイタリアへ留学。1863年のサロン出品作「ヴィーナスの誕生」がナポレオン3世の購入となり名声を確立した。以後、母校の教授、サロンの審査員としてアカデミーの伝統を堅持し、後に印象派と呼ばれる前衛画家に敵視される。古典主義的な作風で歴史画・神話画・肖像画を手掛け、生前は数々の名誉を得ていたが、死後は近代美術の台頭に伴って評価を下げられた。
関連人物
- ピコ(画家):師。ダヴィッドの弟子。
- アングル(画家):カバネルが影響を受けた。
- ナポレオン3世(フランス皇帝):庇護者。
- ブグロー(画家):ピコの同門で、共にアカデミズムを主導した。
- カリエール(画家):弟子。
- コラン(画家):弟子。黒田清輝、久米桂一郎らの師。
- コット(画家):弟子。
- コルモン(画家):弟子。
- マネ(画家):印象派の先駆としてしばしば比較される。
- ゾラ(小説家):マネを擁護し、アカデミズムを批判。
参考資料
- カバネル:自画像(ファーブル美術館蔵)
参考リンク
- カバネルの作品と解説(サルヴァスタイル美術館)
(2012/07/12 改作)