後三条天皇 / 尊仁親王
ごさんじょうてんのう / たかひとしんのう
(1034-1073)
第71代天皇
後朱雀天皇の第二皇子。後冷泉天皇の崩御により35歳で即位。生母が摂関家出身でないため、その影響力を抑えつつ、傍流の藤原氏や村上源氏、中流貴族などを登用して意欲的に親政を推し進める。1069年に「延久の荘園整理令」を発布して記録荘園券契所を設置、摂関家や大寺社の経済力を削って皇室経済の復興を図った。また新たな公定枡として宣旨枡を定めた。在位5年足らずで譲位した理由は、院政の準備とも病気による隠退ともいわれる。
関連人物
- 後朱雀天皇(第69代天皇):父帝。尊仁を立太子させる遺詔を下した。
- 禎子内親王(後朱雀の皇后):母后。三条天皇の皇女。
- 後冷泉天皇(第70代天皇):異母兄。皇子に恵まれなかった。
- 白河天皇(第72代天皇):第一皇子。生母は閑院流藤原氏の出身。
- 実仁親王(皇族):第二皇子。生母は小一条院敦明親王の孫。
- 輔仁親王(皇族):第三皇子。生母は小一条院敦明親王の孫。
- 藤原頼通(摂関家当主):摂関の立場を維持すべく尊仁を冷遇し続けた。
- 藤原教通(摂関家当主):後三条親政の威に屈し、摂関家の弱体化を招いた。
- 藤原能信(摂関家傍流):東宮大夫として尊仁を支援し続けた。
- 源師房(公卿):村上源氏の祖。後三条親政で重用された。
- 藤原実政(廷臣):日野流。東宮学士で近臣。
- 大江匡房(廷臣):東宮学士で近臣。
参考資料
- 「御歴代百廿一天皇御尊影」より
(2017/10/14 改作)