ジャン・ボーダン
Jean Bodin
(1529/30-1596)
フランスの政治学者・法学者
トゥールーズ大学法学部教授
アンジェ出身。トゥールーズ大学で法学を学んだ後、パリに出て高等法院の弁護士となる。ユグノー戦争で国内が分裂状態にあった1576年に主著「国家論」を刊行。王権を中心とした政治的統一と平和の回復を説き、絶対的かつ永続的権力としての「主権」概念を確立した。ポリティーク派の代表的論客として宗教的寛容を唱える一方、魔女狩りを肯定し、積極的に推奨した人物としても知られる。その他に歴史学や経済学についての著書も残した。