ルイ16世の似顔絵

ルイ16世のイラスト

ルイ16世 / ルイ・カペー

Louis XVI / Louis Capet
(1754-1793)
ブルボン朝第5代フランス国王

ルイ15世の孫。20歳で即位し、テュルゴーやネッケルらを登用して財政改革を図るが、保守派貴族の抵抗に屈して挫折。1789年開催の三部会に対して第三身分による国民議会が成立、政府との緊張が高まる中、バスティーユ牢獄襲撃を機に革命が勃発する。91年には一家の国外逃亡が発覚して民心を失い(ヴァレンヌ逃亡事件)、翌年のテュイルリー宮殿襲撃によって王権が停止。共和政の樹立後、国民公会の裁判を通じて断頭台で処刑された。

フランス人よ、あなた方の国王は、今まさにあなた方のために死のうとしている。私の血が、あなた方の幸福を確固としたものにしますように。私は、罪なくして死ぬ。

1793年1月21日
革命広場の断頭台にて

関連人物

  • ルイ15世(フランス国王):祖父。政治力に欠け、財政と王威を傾かせた。
  • マリー・アントワネット(王妃):宮廷保守派と結んで王政維持を画策。
  • ルイ17世(王太子):次男。恐怖政治下の監禁生活で夭折。
  • テュルゴー(財務総監):経済学者。穀物取引自由化やギルド廃止を図るが失脚。
  • ネッケル(財務長官):民衆支持のもと特権身分への課税を試みるが失敗。
  • プロヴァンス伯爵(王党派):長弟。後にルイ18世として復古王政を行う。
  • アルトワ伯爵(王党派):次弟。後にシャルル10世として反動政治を強化。
  • ミラボー(フイヤン派):王室と裏取引をしながら立憲君主制を主張。
  • ラファイエット(フイヤン派):貴族ながら第三身分の側に立ち人権宣言を起草。
  • サン=ジュスト(ジャコバン派):国王裁判で処刑を決定付ける演説を展開。
  • ゴセック(作曲家):革命支持者。王の死後に祝典劇「共和国の勝利」を上演。
  • ケルビーニ(作曲家):王政復古期の追悼式典で「レクイエム ハ短調」を発表。

参考資料

  • デュプレシ:ルイ16世の肖像(ヴェルサイユ宮殿蔵)
  • カレ:ルイ16世の肖像(カルナヴァレ美術館蔵)

(2017/04/04 改作)

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