清少納言
せいしょうなごん
(966?-1025?)
平安時代中期の随筆家・歌人・女官
一条院皇后宮女房
清原元輔の娘。本名は不明。橘則光と結婚して則長を儲けるが、後に離別。993年頃から一条天皇の中宮定子に女房として仕え、多くの同僚・貴族と交流しながら才知を発揮し、宮中で名を馳せた。定子没後は宮仕えを辞し、藤原棟世と再婚して小馬命婦を生んだとされる。晩年は東山月輪に住していたという。随筆「枕草子」は、宮廷生活での見聞や随想を鋭い感性で綴った王朝文学として名高い。また歌人としては父に似た即興的歌風を示した。
イラッとするもの。
…他人を羨ましがっては、自分の身の上を嘆き、他人のウワサをして、些細な事でも知りたがり聞きたがりしては、教えてあげないと逆恨みして悪口を言う。ちょっと聞きかじった事を、もともと知っていたかのように、調子づいて他人に話す。これはマジでイラッとする。「枕草子」
第二十八段『にくきもの』(意訳)
関連人物
- 清原元輔(歌人):父。清原深養父の孫。
- 橘則光(官人):先夫。則長の父。
- 藤原棟世(官人):後夫。小馬命婦の父。
- 一条天皇(第66代天皇):主。
- 藤原定子(一条天皇の中宮):主。藤原伊周の妹。
- 藤原実方(歌人):交流。恋愛関係にあったとも伝わる。
- 藤原公任(公卿):交流。
- 紫式部(作家・歌人):日記で清少納言の才気煥発なさまを酷評した。
- 和泉式部(歌人):同僚。
- 赤染衛門(歌人):同僚。
参考資料
- 土佐光起「清少納言図」(東京国立博物館蔵)
参考リンク
- 清少納言の歌(やまとうた)
(2017/03/23 改作)