永楽帝 / 朱棣
えいらくてい / しゅてい(1360-1424)
明朝第3代皇帝
朱元璋の四男。燕王に封ぜられ、北方のモンゴルに対する防備に従事する。父帝の死後、甥の建文帝が諸王勢力の排除を図ると、これに対抗して挙兵。1402年に南京を攻略して帝位を簒奪し、先帝一派を粛清した(靖難の変)。1421年に北京へ遷都。5度に及ぶモンゴル親征、ベトナムの一時占領のほか、李氏朝鮮や琉球の属国化、日本の室町幕府との朝貢貿易を実施。また宦官鄭和に命じて大船団を南海へ派遣するなど、積極的な対外政策を展開した。