マシュー・ペリー
Matthew Calbraith Perry
(1794-1858)
アメリカの海軍軍人
アメリカ海軍東インド艦隊司令長官
ロードアイランド州出身。15歳で海軍に入り、中尉、中佐を経て大佐へ昇進。蒸気船の建造や士官教育の振興、灯台施設の改良に尽力する。アメリカ・メキシコ戦争に参加後、1852年に東インド艦隊司令長官に就き、日本との開国交渉の指令を与えられた。翌53年に浦賀へ入港、大統領フィルモアの親書を渡して強圧的に開国を要求。翌54年に再来日して神奈川で日米和親条約を締結、下田と箱館を開港させた。帰国後に退役し、ニューヨークで死去。
関連人物
- O.H.ペリー(海軍軍人):兄。米英戦争エリー湖の戦いで活躍した。
- フィルモア(第13代大統領):ペリーを日本へ派遣。
- 徳川家慶(第12代将軍):ペリー初来航時は臨終の床にあった。
- 徳川家定(第13代将軍):生来病弱で国難に対処できる人物ではなかった。
- 阿部正弘(老中首座):ペリー来航を受け、広く意見を求めながら海防を強化。
- 徳川斉昭(海防参与):阿部の要請で幕政に加わり、強硬な攘夷論を主張。
- 江川英龍(幕臣):ペリー来航を受け、品川沖に砲台(お台場)を築造。
- ジョン万次郎(幕臣):使節の書簡の翻訳などに従事。
- 林復斎(儒学者):全権の一人として条約交渉の実務を担当。
- ハリス(駐日総領事):1858年に日米修好通商条約を締結。
- プチャーチン(ロシアの海軍軍人):1855年に日露和親条約を締結。
(2017/08/09 改作)