ニコラウス・コペルニクス
Nicolaus Copernicus(1473-1543)
ポーランドの天文学者・司祭
トルン出身。クラクフ大学で天文学に触れ、のちイタリアへ渡ってボローニャ大学とパドヴァ大学に学ぶ。帰国後は聖職者である伯父の秘書兼侍医となり、任務のかたわら天体観測に励んだ。当時の社会問題だったユリウス暦と太陽年の誤差に着目、最晩年に「天球の回転について」を出版して太陽中心の宇宙体系(地動説)を提唱した。政治経済面でも活躍し、1528年発表の「貨幣論」ではグレシャムに先駆けて貨幣改悪による物価騰貴を指摘している。