小野小町の似顔絵

小野小町のイラスト

小野小町

おののこまち
平安時代の歌人

小野氏の出身とされるが、系譜や事績は諸説あって不明。仁明朝から文德朝の後宮に仕えていた女官と推測されている。また「古今和歌集」や「後撰和歌集」に入集した歌人であり、安倍清行や文屋康秀、僧正遍昭らとの贈答歌を残した。その純粋かつ情熱的な歌風から絶世の美女と伝説化され、後世の文芸や娯楽の題材となった。

花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に

「古今和歌集」
小倉百人一首・第9番

関連人物

  • 仁明天皇(第54代天皇):小町が後宮に仕えていたとされる。
  • 文徳天皇(第55代天皇):小町が後宮に仕えていたとされる。
  • 小野篁(公卿・漢詩人):祖父とされるが、確証に乏しい。
  • 小町が姉(歌人):姉。小町と共に仁明天皇の後宮に仕えていたとされる。
  • 文屋康秀(歌人):六歌仙。「古今和歌集」で贈答歌を残した。
  • 僧正遍昭(歌人):六歌仙。「後撰和歌集」で贈答歌を残した。
  • 安倍清行(歌人):「古今和歌集」で贈答歌を残した。
  • 小野貞樹(歌人):「古今和歌集」で贈答歌を残した。
  • 紀貫之(歌人):「古今和歌集」仮名序にて小町らを批評した。
  • 観阿弥(能役者):小町を題材にした能楽作品「卒都婆小町」を創作。

参考資料

  • 菊池容斎:「前賢故実」より

参考リンク

タイトルとURLをコピーしました