カンタベリーのアンセルムス
Anselmus Cantaberiensis
(1033-1109)
中世ヨーロッパのスコラ神学者
ブルグント王国アオスタ出身。ノルマンディーのベック修道院でランフランクスに師事。のち同院長となり、1093年にカンタベリー大司教に任じられた。神を理性的に捉えようと「知らんがために信ず」の立場に立ち、神の存在証明、三位一体、キリストの贖罪の解明を試み、神と人間の関係を明示。その深い論考によって「スコラ学の父」と称された。
関連人物
- ランフランクス(カンタベリー大司教):師。
- ウィリアム2世(イングランド王):聖職者叙任権を巡ってアンセルムスと対立。
- ヘンリー1世(イングランド王):同じく叙任権闘争で対立するが、後に和解。
- ロスケリヌス(神学者):三位一体を三神論的に解し、批判を受けた。
作品提供
- 流れで読み解く世界史一問一答(学研教育出版)