全斗煥 / 전두환
チョン・ドゥファン
(1931-2021)
韓国の軍人・政治家
大韓民国(第五共和国)第11-12代大統領
慶尚南道出身。陸軍士官学校卒業。朴正煕の軍事政権を支持して要職を歴任し、維新体制で勢力を築く。1979年に朴が暗殺されると、捜査を指揮しながら粛軍クーデターを行い軍部を掌握。翌80年、軍政に抗議する光州市民を弾圧し、大統領に就任した(第五共和国)。日米と協力関係を深めて経済を発展させるが、盛り返す民衆運動に屈し、87年に民主化を宣言。退任後に不正蓄財や光州事件の責任を問われ訴追され、死刑判決を受けるも特赦となった。
我々は、我々の失敗を他人の責任に転嫁してはならず、我々の成功を他人に頼ってもなりません。我々の国辱について、日本の帝国主義だけを責めるのではなく、当時の国際情勢に暗かった我々、国内的な団結を期すことのできなかった我々、そして国力の弱かった我々自身の至らなさを厳しく自責する姿勢を持たなければなりません。そうすることが、国権喪失という悲劇をこれ以上繰り返さないための道なのです。
1981年8月15日
第36周年光復節祝辞
関連人物
- 朴正煕(第5-9代大統領):上官。全斗煥らを要職に引き立てた。
- 崔圭夏(第10代大統領):全斗煥ら新軍部によって実権を奪われ辞任した。
- 鄭昇和(陸軍参謀総長):上官。朴暗殺の共助容疑で逮捕され軍権を奪われた。
- 金鍾泌(与党保守派):旧軍部出身。全斗煥ら新軍部によって逮捕された。
- 金大中(野党急進派):民主化への機運を新軍部政権に警戒され逮捕された。
- 金泳三(野党穏健派):新軍部政権下で自宅軟禁され政治活動を制約された。
- 盧泰愚(与党穏健派):新軍部の同志。民主化を宣言して後任の大統領に就任。
- 盧武鉉(若手進歩派):全斗煥時代の不正を追及し、一躍人気政治家となった。
- 朴槿恵(第18代大統領):両親の死後に全斗煥政権から生活費を支援された。
- 金日成(北朝鮮国家主席):ラングーン事件や大韓航空機爆破事件で緊迫化。
- 中曽根康弘(日本国首相):相互に公式訪問し経済支援による協調関係を構築。
- レーガン(アメリカ大統領):反共の同盟関係を保ちつつ民衆との融和を促した。