デジデリウス・エラスムス
Desiderius Erasmus(1466-1536)
ネーデルラントの人文学者
ロッテルダムに私生児として生まれる。神学校を出てパリに学び、欧州各地を遊学。1511年出版の「愚神礼讃」で聖職者の偽善、学者の空論などを鋭く風刺したほか、ギリシャ語「新約聖書」の印刷校訂本を初めて上梓する。人文主義的立場から当初はルターの宗教改革に同調していたが、次第に政治問題化するにつれ思想の違いが生じ、論争を経て決裂した。
関連人物
- ピコ・デラ・ミランドラ(哲学者):エラスムスが影響を受けた。
- コレット(神学者):エラスムスが影響を受けた。
- モア(思想家):友人。
- ルター(宗教改革者):旧友。自由意志の問題について論争となり決裂。
- ホルバイン(画家):エラスムスの肖像を描いた。
- ラブレー(作家):エラスムスの影響を受けた。
(2012/07/09 改作)