アンリ・ベクレル
Antoine Henri Becquerel(1852-1908)
フランスの物理学者
パリ出身。エコール・ポリテクニークと国立土木学校で工学を学び、国立自然史博物館に勤務後、母校の教授となった。当初は父の影響で光学に携わり、1895年のレントゲンのX線発見に触発されて蛍光物質を研究。翌96年、ウラン鉱石から未知の線を発見して「ベクレル線(放射線)」と命名した。1903年にキュリー夫妻と共にノーベル物理学賞を受賞。また放射性物質が1秒間に崩壊する原子の個数(放射能)を表す単位ベクレル(Bq)に名を残している。